HOSPITAL HELIPORT病院ヘリポート
「受け入れ」だけがヘリポートの役割ではありません。災害対応を見据えヘリポートの設置を行いましょう。
平時の救急患者の迅速な受入れのサポートはもちろん、災害時には受け入れだけでなく、連携する医療機関などへ入院患者や避難者を搬出することも想定しなければなりません。災害時の病院は、自院が被災している状況でも、入院患者に加え、災害による傷病者が次々と運び込まれることが予想されます。特に、首都直下地震や南海トラフ巨大地震の被災が想定されるエリアでは、地域全体の複数の医療機関が同時に被害を受け、診療機能の維持が困難になる可能性があります。避難者も訪れ、病院機能のキャパシティを超える事態も容易に想像されます。
平時は救急患者の受け入れヘリポートとして
そうした状況で、自院の入院患者を安全なエリアにある医療機関へ搬出する手段として欠かせないのがヘリポートです。地震や風水害で道路が寸断され、陸路が途絶えている可能性があるうえ、大規模災害では避難者が溢れ、交通網が混乱することは明らかです。
病院被災時は搬出ヘリポートとして
一方、ヘリコプターによる空路であれば、患者を迅速かつ安全に搬出することが可能です。特に、透析患者や妊産婦など、生命に直結する患者の搬送は一刻を争います。空路は最も安全なサポートラインであり、その活用を怠る手はありません。実際、2024年1月に発生した能登半島地震でも、被災地の妊婦や衰弱した高齢者がヘリコプターで安全なエリアの医療機関に搬出され、災害時の切り札としてヘリコプターに再び注目が集まっています。
ホイストでは10分で1人、ヘリポートがあれば1分で10人救助できる